妄想シネマ

妄想都市計画

恥を丸めて、弾倉に込める

      

「裾の長さどれくらいがお好みですか」

 


一瞬ではなく、断続的に、ただ不可抗力によって女性の胸が見えている時に男はどうするべきなのだろうか。

 

 

 

「胸見えてますよ」10代の頃ならきっとそう声をかけていただろう。

 


それは何故か。若さという鋭利な武器を好き放題振り回し、顔面偏差値の高さに甘んじ、万が一に、相手が嫌悪しても200を超える対策法を編み出せていたからだ。

 


そしてそこに「私はあなたの胸を見ましたよ」と謎のアドバンテージが生まれ、簡易的なマウントを取れる。

「世界は自分を中心に回っている」どころか「世界?回ってんの?知らねえな」と地球の自転すら無視をする傲慢さを見せていただろう。

 


そして下した決断は「見ない」

 


なんとありふれた判断だろうか。

そこには自由に見れる胸があり、かつ見ていることも気付かれない。

 


それでも僕は、その一般的に正しいとされる判断を下した。

 


これは正しいことなのか、正解なのか。

違う、自分に自信がないのだ。

 


30歳になる男に、おそらく新卒であろう女の子が胸を見られることにより、気分が高揚したり、疲労がポーンととんで嫌なことを忘れたりする効能は無い。

 


もっと言えばこの買い物の中で繰り広げられる談笑でさえも、業務の域を超えず「ありがとうございました」と店を一歩出れば、もう僕のことなど二度と思い出さないだろうし、彼女の記憶の傍にも残らない。

残るのは帳面に記載された売り上げのみである。

 


なんてことだ、思えば遠くに来たもんだなんて言葉があるが、ここはどこだ、私はだ...

 


「あの、裾の...」

 


彼女の言葉で我にかえる。

「あ、短めで。はい、ダブルの3.5センチでお願いします」

 


彼女は不思議そうな顔をして、僕の足元でいそいそとスーツを調整していた。

 


先程まで見えていた胸は、角度が変わりもう見えることはないし「スキニータイプがいいですか?」と聞かれ「スキニーが好きなんですよねー」なんて、過失によるダジャレも無かったことになっていた。

 


お盆初日の今日、僕は長崎市街地にあるショッピングモールに来ていた。

 


割れたiPhoneの画面を直すことが目的だったのだけれど、久しぶりに中心街まで来たのにいそいそと帰るのももったいないと思い、ふらふらしている時に、仕事用のスーツを最近2着廃棄したことを思い出し、スーツ屋に入った。

 


店内に入り、商品の前に立つやいなや、まだ仕事に不慣れそうな女の子に「お好みのお色とかおありですか」と全てに「お」がついた丁寧なお言葉で、お声かけいただいた。

 


(この子はきっと『おちんちん』って言うんだろうな)と考えながら「暗いのが好みです、もう少し見ますね」と自尊心を出来るだけ傷付けないよう返事をした。

 


一つのスーツに注目すると、おそらく商品説明が始まってしまうので、そうならないように出来るだけ短時間で目当ての商品を探す。

 


4着ほど気になるものがあったが、自分で棚から取り出して、検討し始めると彼女はきっとやりにくくなってしまう。

そう思いスーツを選ぶ僕の傍にいた彼女に声をかけた。

「これ試着してもいいですか」

ご試着ですね、と笑顔を浮かべる彼女に「あとこれと、これと」と商品を取ってもらい並べてもらう。

(ああ、明るいところで見るとちょっと違った)と失敗するも、彼女の流れを崩さぬように並べてもらう間に再度物色する。

 


準備ができた為、試着室に向かい扉を閉めた。

やっとマークが外れて一息つくのも束の間。扉の前では彼女が待っている為出来るだけ早く試着を済まし、裾をある程度自分でセットし外に出た。

 


扉を開けて目線も合わぬまま「サイズもちょうどいいですし、よくお似合いです」と彼女から声をかけられ、短くお礼を返した。

きっと「これ美味しいよ」と差し出した料理を口に入れた瞬間に「おひひいへす」と言ってくれる優しい子なのだと思う。

 


そもそもこのサイズと形が合うことは知っている。ここのスーツは仕事用で何度も買っていて、4パターン程しかない既製品は大きくモデルが変わることもない。

せいぜい考えるのは柄と色くらいだった。

 


なので試着に時間をかけるのも悪いので、ズボンはそのまま別のジャケットを試着し3着購入する旨を伝えた。

 


そして裾直しが始まり、冒頭に戻る。

 


ここ10年で、何が変わり、何が成長したのか。

または、何を失い、何を忘れたのだろうか。

 


数が多すぎて、途方にくれる。

カズノコの粒を一粒ずつ噛んで食べようと思っていたのに、途中で嫌になり飲み込んでしまうような感覚に陥る。

 


先日友人から生存確認の連絡が来て、近況を報告したら

「ヤク中のストリッパーと、改造した派手な小屋で同棲したりしてるの期待してた」

と返事が来た。

 


画面を見ながら「そんなバカな」と口をついて出た。

しかし彼の中での僕はそうだったんだろう。

見てくれ、そいつは胸チラから弱気に目をそらす男になったよ。

 


こんなことを書きながら喫煙所で裾が補正されるのを待っていた。

 


先程完成したスーツを試着したら裾は思ってたより短く作られていて、よくも見ないで「ぴったりですね」と口にする彼女に「裾、ルパンみたいだね」と伝えたら

「え?ルパン?あー、、、ルパンみたいですね」ってちょっと笑ってたので、色々あるけど、まあいいかと思えた。

君の幸せに組み込まれる前に消える

休日の昼前。寝起きの口の中には昨日のビーフジャーキーが歯の隙間に住んでいた。
       
部屋の中には休日だというのに、せわしなく女が1人部屋の整備に勤しんでいる。
       
ビーフジャーキーを無理やり取るついでに歯を磨く。時間を間違った朝の挨拶が聞こえたが「んん」というこれまた返答として正しいかわからない言葉しか出てこなかった。
    
      
何気なしに今日の予定を聞いてみると「別に」という女優気取りの返答が帰ってくる。この女とコミュニケーションを取る事はできるけど意思の疎通をはかる事はできないんだろうなあ、という思いと共に泡を流しに吐き出した。
ものの試しに「これ何かわかる?」と俺は今吐き出した泡の中にある何色かよくわからないモノを指差して言った
女はソレを見てコメントもせずトイレに向かったので俺はソファに寝っころがりタバコに火をつけたが歯磨き粉の味が口内に残っていたので一口吸って灰皿に押し付けた。
        
この短時間でトイレをすませた女は至って変わらない無表情である。
      
ほっそい鶏ガラみたいな腕をつかんで思いっきり引っ張ってみた。本当に埃みたいに簡単に浮かんでしまったのでできるだけ優しく胸で受け取る
       
別に愛しくなったわけでも無いのにその壊れそうな細さで反射的に抱きしめてしまった
      
頭皮の1番毛根が少ない部分の空気を思いっきり吸い込むとわずかなシャンプーの匂いと人間らしい脂の匂いがした。
     
すこし欲情したけどこの女には過去三度行為を断られている。それも全て挿入の直前にだ。一度目は酒で酔った時。二度目も酒の力で
       
ああ。よく考えたら三度とも酒にかまかけての行動だ。はい愚か。唯一の救いはこの女がそれでも何故か今俺の家にいる事だろう。
      
腕の中にいた女が酸素不足を訴えたので開放してキスをする。口の中は俺のと同じ歯磨き粉の味がした、こいつも寝起きだ。
女が極限まで顎を上にあげる形でくるしそうだったのでその状態を三分ほど続けた後にぐるんと立場を替えてキスのみをを続ける。肢体を押さえて拘束してみたり髪の中に侵入して頭皮と耳に触れて。キスの途中で何かを見つけたので舌で自分の口内に誘い込んだ。奥歯で噛んだらわずかに海の匂いがした。朝ごはんにシーチキンでも食べたんだろうか。鶏ガラをつかんでからどれだけ時間がかかってるのかすでにわからなくなっていた。昨日就寝前にかけたタイマーで止まったクーラーは未だつけられる事はなく、締め切られた部屋の中はきっと暑いんだろう。
       
女の鎖骨に汗が溜まっているのを見て舐めたくなったけど唾液以外の体液まで摂取したら自分が飲み込まれてしまう気がしてやめておいた。
     
視線を移して、時計を見てみると既に2時を回っていたが特に驚きはしなかった。最悪、既に夕方なんじゃないかと思うくらいにキスを続けていたからだ
       
いい加減暑いのか、女は自分の汗を拭っては俺の頬になすりつけた。おかげで俺のものかどうかわからなくなった汗が顎をつたい、ふたたび女の鎖骨に溜まりソレをまた俺の頬に塗る。どんどんどんどん液体は混ざり遂に俺はそれを舌で包み込んでしまった。
       
それが合図になったのかキスをやめ、
くまなく首周りから首の裏まで汗を舌で拭き取った。人間は足りなくなった成分を取りたがる癖がある。1人暮らしをはじめたら急に煮物が食べたくなるのはそのせいだ。
       
認めたくないけどきっとこいつの汗を欲していたんだろう。嫌々ながらくまなく汗を飲んだ。
       
首回りは簡単だけどそれより下は服に覆われてるので難しい。難しいことを無理やりするのはあまり性分として向いていないのでやめた。
        
その代わりに自分の右足を女の両足の間に強く押し付けそしてそのまま自分の頬から水滴を取り女の唇に乗せた。
         
唇の上の水滴を舐め取り俺の汗を摂取した女は
、まるで人間みたいな表情をしたので俺はものすごく驚いた
          
びっくりしすぎて誤って女の汗まみれの頬を撫でながら名前を口にし
      
        
       
けたたましくチャイムがなった。
         
      
部屋の壁についてる古いタイプの受話器からドア前の人物と会話をする。
        
小説みたいなタイミングだねって笑いながら女に問いた
      
     
「佐川急便なんだけど、俺は玄関にでて対応するか、それともこのまま無理やり挿入しようとしてお前が助けを求めるじゃん、佐川が入ってきてあのたくましい腕で俺を殴ってさ、警察よばれ・・・」
       
「前者」
         
話の途中で答えが返ってきたのでおとなしく汗まみれのまま対応した。
       
新しいヘンプシューズが届いたので俺は嬉しくて家の中で履き、出来もしないタップダンスを踊っていたら目で怒られたので靴棚に綺麗にしまった。
        
女はクーラーを付け室内の気温はぐんぐん下がりはじめた、それと同時に室内の清掃は再開されててまるで午前中に戻ってきたみたいだった。
        
洗濯物をたたみながら一枚タオルを無言で投げてきたので汗を拭いた。
        
このタオルは降参の意味なんだろうか?疑問に思い何かを確かめようとしたけどだっさい言葉しか思い付かずに口からでたのは
「朝流しにあったさー、歯磨き粉まみれのアレなんだったかわかる?」と、また女の機嫌を損ねそうな質問を出してしまった。
        
       
女は無表情で俺に歩み寄り、はじめて自分から顔を近付けキスをした。
         
唇を離すとにっこりと微笑み、そのままトイレに向かう
       
      
口の中に残されたのは彼女の唾液とヨレヨレのビーフジャーキーだった。
       
        
俺はそのビーフジャーキーを呑み込んで、たった今彼女の口に返したシーチキンの末路を案じる。
         
トイレからは俺の名前を呼ぶ怒声が聞こえた
               
挿入もしてないのに時計は三時半を回っていて少し笑った

ローカルマーケティング

「ぼくはせかいでいちばんあのこがだいすきだ」
   
8歳にもなるとスケッチ大会も手馴れたものだ。
先生は自由な場所で書いていいよと言うけれど男子は男子、女子は女子どうしで固まって書く。一緒にいるとエロって言われるからだ。
   
ぼくは、あまりそういうことを気にしない。堂々としてればいいと、お父さんに教えてもらっている。
だから堂々と、ミカちゃんがいるところがよく見える芝生に座って、5メートル先にいるミカちゃんを描いていた。
みんなは水族館の建物だったり、海の向こうに見える山を描いたりしている。
だけどぼくは別に建物を書きたいわけじゃ無いし、田舎に住んでるから、山なんていつも見てる。
ミカちゃんのことも、いっつも見ているけど、絵に描いたことは一度も無かったから今日はいい機会だ。
ぼくは最近ミカちゃんに凄く興味がある。
ミカちゃんは、なんだか他の女子より髪の毛の一本一本が細くてサラサラしてるし、前田さんみたいに男子に怒ったりしない。
持ってる消しゴムもイチゴの匂いがするやつで、肌の色もぼくと少し違って色が薄い。
ずっと見ていて、色んな事に気がついたけど全然飽きない。もっと知りたいのだ。
   
初めてだからよく分からないけど、ぼくはミカちゃんが大すきになってしまった。
   
前からこんなにミカちゃんが大すきだったわけじゃ無い。
二ヶ月前の国語の授業で、悲しいキツネの話を読んだミカちゃんは泣いちゃって少し気分が悪いって先生に言った
保険係のぼくがミカちゃんを保健室に連れて行って、ベッドにミカちゃんが横になったんだけど、その時少しスカートがめくれてパンツが見えていた。
お母さんから女の人のパンツは見たらいけないと教えられていたのに、ぼくは体が動かなくなって、ずっと見ていた。
保健室の先生が「はやく授業に戻りなさい」とぼくに言ったから、まだ見ていたかったけど保健室から追い出された。
   
教室に帰る時にぼくは今見た光景をずっと思い返していた。そして同時にわかった。ミカちゃんが大すきだってことが。
   
   
   
そして今日はミカちゃんを描こうと決めていた。
ミカちゃんの耳の形、口の形、なかなか上手く描けない。
だから足の方から描こうと思って、描き始めるとスラスラ描けた。
ふとももを書き終わると、スカートを描かないといけない。
   
ぼくはふと気がついた。
ぼくが絵にスカートを描かないで、足を描き続けたら、裸のミカちゃんが出来上がるじゃないか。
衝撃だった。
ぼくはもう描かずにはいられなくて、目を細めたり、思いっきり広げたりして、ミカちゃんの足の形を想像した。
(違う、ここから先はお尻だからもっとまるくて・・)
   
ずいぶん集中していたものだから後ろから日「きゃあ!」と前田さんの悲鳴が聞こえるまで、ぼくは前田さんの気配に気がつかなかった。
そこから先はあまり覚えていない。
先生がたくさん集まってきて、いろんなことをきかれたけど、ぼくは答えなかった。
そのまま学校に連れて行かれて、お母さんが迎えに来てくれた。
先生とお母さんが2人で話をしていたけれど、ぼくはやっぱりミカちゃんのことばかり考えていた。
   
しばらく学校を休んで良いってお母さんに言われた。NHK見放題なのに、なんだか全然つまらなくて、眠くないのに目を瞑ってミカちゃんのことだけ思い出してた。
一週間位休んだ頃、仕事から帰ってきたお父さんに、ぼくが転校することを聞かされた。お父さんはぼくを怒らなかったけど真面目な顔でぼくに質問をした。
「いま何を考えている?」
ぼくは答える
「ぼくはせかいでいちばんあのこがだいすきだ」
お父さんは、うんうんと頷いていた。
お父さんは世界にはルールがあることや、世界はまだまだ広いって話をしてくれたけど、あんまり意味が分からなかった。
   
なんでミカちゃんを大すきなのか聞かれたから、髪がサラサラな事、イチゴの匂いの消しゴムのこと、そしてお父さんには正直にパンツの話もした。
   
お父さんはその話を聞いて、なるほどって顔をして、どこかに電話をしていた。
20分もしないうちに、ナツキおばさんが来た。
ナツキおばさんはお父さんともお母さんとも友達で、おばさんって呼んでるけど凄く綺麗なおばさんだから、あんまりおばさんじゃない。
   
ナツキおばさんはぼくの手を握って自分のおっぱいに乗せた。そしてそのまま手をムニュウっとおっぱいに埋めた。
ナツキおばさんのおっぱいはお母さんの3倍くらいある。
ナツキおばさんはニッコリしてぼくを見たあとサッサと帰ってしまった。
   
そのあとお父さんに「今いちばん誰が好き?」って聞かれた。
ぼくは一生懸命ミカちゃんのことを思い出そうとしたけれど、ミカちゃんの顔や仕草の思い出はムニュウっとナツキおばさんのおっぱいの中に消えていった。
   
ぼくが「わからん」と言うと、お父さんは嬉しそうにビールを飲み始めて最後に言った。
   
「世界は広い、ルールは守れ。だけど色々しょうがないことも、あるもんな」
    
それでこの話は終わった。
ぼくは今から高学年になるし、その後は中学生にだってなる。
そしたら世界のたくさんの女子が見れるから、お父さんに何を聞かれても、ナツキおばさんのおっぱいを触っても、堂々と言えるようになるんだ。
   
「ぼくはせかいでいちばんあのこがだいすきだ」
   

セルフポートレートダンディ

 朝起きてスマートフォンをチェックする。
やはり反響が減っている。それは最早仕方がないことなのかもしれない。
彼も老けた。私はもっと老けた。
彼との出会いはもう10年前になる。正確にいうと出会ってはいない。
まだケータイ電話が折りたたみ式で、恋人の逆鱗に触れると逆方向に折られていたあの時代。
どこから発祥したのか、ネットの世界は己の顔を写真に収め、ネットの海に泳がす輩で溢れかえった。
私もその波に乗ろうとケータイを裏返しカメラを自分に向け、慣れない手つきで決定ボタンを押した。
どれどれと画面を自分の方に戻し、確認し、即座に閉じた。
「え?野生?」
もう何がなんだかわからなかった。
ネットで見た写真は、芸能人みたいな人達もいた。そこまで整った顔立ちじゃない人達もそれなりに写っていた。
ただ、今このケータイを開けば出てくるであろう画像はそんなものじゃ無かった。
できれば開けたくない。このままダサいTシャツによくある陰陽道的なマークを和紙に書いたやつで封印したい。
恐る恐る、薄眼を開けて、ゆっくりケータイを開いた。
ケータイの画面全体を10とするなら、私の顔は13程度の割合で入っていた。
13/10だ。溢れてる。
ドアップの間抜けなパースの写真の中には、目を細め、ほんの少しだけ顎を引いた私が写っていた。厚ぼったい唇。ヒゲのブツブツや、眉毛と眉毛の間のちょっとした眉毛も写っている。
なんてこったい。
私はもぞもぞと布団に戻り、正座のまま前屈をしたような状態で頭からすっぽり布団を被った。
これはとても悲しい事があった時にする、絶望要塞という儀式だ。
絶望要塞の中で私は考える。
カメラが悪いのか、撮り方が間違っていたのか、それとも私が31歳だからだろうか。ネットの皆の写真が少女漫画なのに比べ、何故私の写真だけ劇画タッチなのか。
こんなのおかしい。こんなの間違っている。
悶々とした布団の中で、熟熟した思考を煮えたぎらせていたら、私はスヤスヤと眠りについてしまった。
気がつくと絶望要塞は壊滅していて、腹を出したまま私はあと数分で日が落ちる夕暮れに起床した。
睡眠前の絶望感は消えていて、写真の事もすっかり忘れた私は今一度自分の顔を取ることにした。
蛍光灯の紐を2回引き、部屋には明かりが灯る。
眩しさで眉間にシワが寄った。
お、今いい感じかもしれない、私はケータイを開きシャッターを自分に向けて切った。
画面を確認し、急いで閉じて、シャワーを浴びた。
「寝起きはね。寝起きは無理にきまってるじゃんね」
呪文のように唱えながら、シャワーのお湯を口に入れ2分ほどアバババババババと吠えて自我を保った。
浴室から出た私は髪を拭きながら顔をあげ驚愕する。
やばいやばいやばい、今だ今!今かなりカッコいいじゃん!
体を拭くのも忘れ居間に走りケータイを手に取り、急いで自分に向けてシャッターを切った。
画面を確認し、即閉じた。
そうでも無かった。むしろ悪化してた。急ぎすぎて下から撮ったのが悪かったのか、ゆで卵にワカメを被せた妖怪がそこには写っていた。
ケータイを握りしめて、脱衣所まで戻る。
今では急いで居間に戻った時の濡れた足跡さえ痛々しかった。
鏡の前に立って凄いことに気が付く。
「鏡に写った自分を取ればいいんだ・・」
思わず口からでたその言葉の通りに、私は鏡に写った私を撮った。
おお、良いじゃない。
だけどよく見たら顔が斜めに歪んでいる。
しかし今までよりはだいぶ良い。
無我夢中で何度も取り直した。時間を忘れてベストショットを探した。たまに自分に声もかけた「いいよいいよー、その顔、あ~いいねー」
最後の一枚を撮り終えた時、私の髪はとうに乾いていた。
服を着て、居間に戻り缶ビールを開ける。
先ほど撮った写真を見るため、データフォルダの「フォト」と書かれた部分を押した。
微調整に微調整を加えたものだから、サムネイルで見ると全て同じ写真に見えるものが延々と並んでいた。
スクロールを何度繰り返しても同じ写真だ。
しかし私は知っている、最後に撮った写真が一番出来が良い。
意を決して、写真を開く。
良い。カッコよくは無いが普通だと思う。
今まで自分が自分として認識していた顔がそこにはあった。これは人間だ。獣では無い。
ただ、おちんぽは丸出しだ。
前の写真も、その前の写真も、計178枚写真を全て確認したけど、全て綺麗におちんぽは丸出しだった。
それからは生活にハリが出たように思う、仕事から帰ってきて、私は洗面台の前に立ちスーツのままケータイで写真を撮る。
休日にオシャレをして、外出はせず写真を撮る。寝起きに髪を下ろし、枕で半分顔を隠し写真を撮る。朝日が顔に当たると良い具合に取れるのだ。眠たそうな目もまたポイント。
そんな日々が半年ほど続き、ケータイのSDカードがパンパンになったため1GBのSDも買った。
撮り溜めに撮り溜めたフォルダの中に、私の最強の一枚なるものもある。
私は前々から登録していたSNSのサークルの中で禁断の扉「写メコンテスト」をゆっくりと開いた。
多くのスレッドが立ち並ぶ中、一つに目をつけ門をくぐった。
「テン子の採点!100点満点!池様来てね♪」
勢いのあるこのスレッドは皆仲が良さそうで、多くの若者で賑わっていた。
軽いノリで話しかけることも出来るだろう。
ただそこは初対面の礼儀というものがある。
私は紳士的に彼女に話しかけた。
「初めまして。気になったのでテン子さんのスレッドに来てみました。採点宜しくお願い致します。ちなみにですがスタイルは172/68です。」
この文言に、最強の一枚を添えて投稿した。
私は胸を高鳴らせながら、何度も何度も更新ボタンを押した。
1秒があんなにも長く感じたことはない。
今まで短文で会話をしていた他のユーザーも、皆水を打ったようにレスが止まった。
どれ程の時間が経ったろうか、投稿時に火をつけたタバコがまだ半分も残っているあたり、現実の時間はそう経ってはいない様に思う。
70回目程の更新の末、遂にテン子さんから返信があった。
下ボタンを鬼の様に連打し、確認する。
「んー、あんまり好みじゃないかも、ごめんなさい!2点です!なんでタンクトップなんですか?」
2点。
テストって大体100点満点だ。余程の試験じゃない限り、問題数が100問もある試験なんてないから、点数配分は一問3点とか、後半になると5点や7点だってある。
歴史の虫食い問題くらいだろうか(各2点)と書いてあるのは。
ああ、そういえば生類哀れみの令って凄い法律あったなあ。犬を敬い、蚊を殺さず。自撮りを載せても馬鹿にされない。そんな法律が出来ればいいのに。
「ありがとうございました。」私がそう返事を打つまでに、何人かの男がコメントを残していった、打ち間違えたのか「w」を大量に並べた奇妙なコメントもあった。
そんなことはどうでもよくて、私は頭から毛布を被り絶望要塞を建築した。
もう前の様な理屈はこねない。
ケータイのカメラの画質なんてみんな似たり寄ったりだ。特殊な撮り方なんて別にない。私がおじさんだからだ。よく見ろよ、皆10代そこらじゃないか。31歳のおじさんがいくら写真を練習したって無理なんだ。ピアスも開けた。髪も染めた、青いレンズのメガネも買った。タバコを吸いながら撮った最強の一枚は2点なのだ。98点はどこで落としたのか。そもそもその2点の基準はなんなのか。かろうじて人間だという証明か。
全てがバカバカしくなって、写メコンテストを退会しようとした時だった。
彼は居た。
「お願いします。」と一言だけ書いた投稿に彼の写真が添えられていた。
それはおそらく私が求めていた最強の一枚だった。その一枚には100点満点の点数が付き「友達希望おくっていいですか?」とテン子も丁寧になる程だった。
ただ、彼はそれに返事をすることなく消えた。
急いで彼のページに飛ぶと、プロフィールには初期設定の様な「よろしくおねがいします」の文字。日記の更新もない。
ただ彼のアルバムには大量の写真が貼り付けてあった。一枚一枚見ていく。
鏡に写った彼。寝起きの彼。学校の制服を着た彼。
私が撮りたかった写真だった。私の最強の一枚をこの中に紛れ込ませたら、ちょっとしたオーパーツだろう。
私は気がついたら彼の写真を全て保存していた。
絶望要塞の中、黒い感情が渦巻く。
試しに、試しに少しだけ。
私は登録していた別のSNSを開き、マイページのアルバムに彼の写真と、彼の様な言葉で「よろしく」とだけコメントを添えて投稿した。
しかし少し経つと怖くなり、罪悪感に悩まされ、ケータイの電源を切って逃げ出す様に睡眠薬を飲み、夢の中へ全速力で走った。
翌日起きると遅刻ギリギリの時間だった。慌ただしく準備を済ませ、最低限の身だしなみで玄関を開けた、どうにか地下鉄に乗り込み、一息つく。
ケータイで時間を確認しようとして、昨夜電源を切っていたことに気が付いた。
嫌な思い出が脳裏をよぎるが、仕方なく電源を入れた。
その瞬間だった、SNSのコメント通知を知らせるメールが、マナーモードにし忘れたケータイからけたたましく鳴った。
周りからの嫌な目線に頭を何度も軽く下げ謝罪する。
24件のメールは全てSNSからのものだった。
メール内のURLを押すと、やはり昨晩投稿した彼の写真へのコメントだった。
情愛、尊敬、好意。たくさんのプラスのコメントがそこには並んでいた。
一人一人のコメントを読み終わり顔をあげる。電車の窓に写った私の顔は恐らく泣いていたと思う。
私は昔から文章を書くのが好きだった。
私は彼の顔を借り、彼ではない彼を作り上げることにした。
彼の写真を何度も観察し、どんな人で何を考えているのか、どんな人物像を皆が期待するのか。
妄想に想像を繰り返し、彼の写真に合わせ私は文章を作っていった。
1年を過ぎた頃だろうか、私が作り上げた彼はたいそう熱心なファンが出来るほどに完成されていった。
それが彼の顔によるものなのか、私が書いた文章に対してのものなのか。
ドロドロに混ざって出来上がった、彼でも私でもないそのナニかは、もはや私も判別ができなかった。
私は彼のページに頻繁に通い、彼はいつも通り写真だけをアップロードし続けた。
その写真に合わせ、私は文章を書いていく。
彼は私が書いた文章の中で、時に喜び、時にドン底に落ちた。
時間が過ぎるにつれ、彼の長かった髪は少しずつ短くなり、3年目にはスーツの写真もあった。
ケータイがスマートフォンに変わり画質が良くなったこともあった。
5年を超える頃には彼も少しずつ精悍な顔つきになり最近になるとシワも増えてきた。
そんな彼の物語をもう10年間私は書き続けている。
私は41歳になっていた。彼は顔立ちからするにまだ30歳にはなっていないだろう。
彼は頻度は少なくなったが、アルバムを更新し続ける。
長い年月の中、私も当初の目的なんて忘れてしまった。人生を2つ送った様な変な気分に最近は取り憑かれている。
そんなある日、彼が載せた写真には、もう昔のような輝かしさは無かった。私も保存するのを躊躇し、何故か憤りを感じた。
そんなんじゃ無かったろう。肌も荒れている。アプリに頼ればいいじゃないか、光で飛ばすことも出来るだろう。何故正面から闘う必要がある。もうそんなのが通用する歳じゃないだろ。
久しぶりに作った絶望要塞の中で、私は初めて彼の写真にコメントを残した。
「そんなもんじゃないだろう」
41歳の私は、久しぶりに自分の顔にレンズを向けた。10年間で目だけは肥えた。光の調節も、アングルも距離も全て分かっている。
私は最強の一枚を撮って、彼のコメント欄に添付した。
彼が人と会話をしてるのをこの10年間一度も見たことはない。
しかし初めて彼が人の言葉に対して反応した。
「2点です。今まで本当にありがとう。」
彼はその後二度と写真を載せることは無かった。
私はというと、彼の写真を失ってなお、反響の薄くなった文章を書き続けている。
どこから発祥したのか、未だネットの世界は己の顔を写真に収め、ネットの海に泳がす輩で溢れかえっている。
私もふいに自分の顔を写真に収めて見ることがある。
そこに居るのは、いつもただの自撮りおじさんだった。
self  portrait Dandy

戦国ネットワークサービス

はじめまして、よかったら絡みませんか、さようなら。
全てに終止符を打ちませんか?
ケータイSNS黎明期、20代も30代もネット初心者が溢れかえったあの時代。一番上手にSNSを使えていたのは私たち10代だと確信して言えよう。
思っていた「大人は本当につまらない」「大人はスマートじゃない」「大人は分かってない」
小ざかしいパイナップル坊やと、闇を抱えたがりわかめパンツ達はSNSの大人をそう捉えていた。
時は流れて時代は変わり、かつての古巣は閑散し、新しい遊び場にはおしゃぶりベイビー達が溢れかえっていたので「キッズスペースで遊ぶのはちょっと・・・」と考える7歳位の気持ちでSNS自体から遠ざかり始めたのが我々である。
運営側の配慮なのか、キッズスペースの近くにフードコートを用意されていたので、そこに腰掛け遠目にキッズスペースを見守ったり、フードコートで相席したかつての同胞と短い会話を交わすことは出来た。
まあ、SNSでの実権がよちよち歩きの赤子に奪われることも無かろうと、呑気にラーメンをすすっていたら、湯気でメガネが曇ってる隙に一瞬で景色は変わっていた。
キッズスペースはディズニーランドになり、中で遊んでた3歳くらいの子供はギターでメタルを早弾きしてる。そんな光景を目の当たりにすることになる。
冷や汗をかきながら「ほー、ほぉん…」と余裕を必死で装い、足を震わせながら夢の国を遠目にし、入場の段取りをする。
あの時見ていたイタイタシイ大人にはなるまいと固く誓い、鏡の前に立ち、おめかしをして、眉毛を整え、いざ行かんと王国へ足を踏み入れるも、入場券の買い方さえ分からず立ち往生。
どうにか潜り込んだ園内には人が溢れかえり皆仲よさそうに遊んでいた。
見様見真似で、アイスを買って近くにいた女の子にそれを差し出してみるも「はあ?」という顔をされ、側近の男に「グッズ付けてない奴がいきなりアイスとかマジねーから、まずはネズミの耳買って飴食べるとこからだろwww」と謎の注意を受ける。
ルールブックを探してみたもののどこにも売ってない。
通りすがりの優しそうな若者にルールを聞いてみるも「そこは感覚でしょ」と一掃される。
怖くなって、スマートフォンを開き「ディズニーランド 絡み方 初心者」などという恥も糞もない検索をかけても、出てくるのは本当に初心者向けのレクチャー。それを熱心に読み込んでいる時にふと、気がついてしまう。
こんなことをしにこの王国へ踏み入れた訳じゃない。昔の、あの時のように、自分が楽しめる、全てを把握できるような、この国の王様になれるような、そんな。

テーブルに腰をかけ、コーヒーを飲みながら園内を見渡してみる。
平均年齢は若く、みな楽しそうだった。
横から聞こえる若者達の会話に耳を傾けていると、瞬発的に面白いワードが耳に入り、コーヒーをむせてしまった。
なんてことだ。この前までまともに言葉も喋れなかった奴らの中に、こんな奴まで出てきているのか。
全てを失ったような気持ちになり、そのまま何も出来ず、只々コーヒーをすすりながら園内をずーっと見渡していた。
いつの間にか日が暮れ、夜になると若者達も酒盛りを始め、中央に焚べた大きな炎の近くでは男女が愛を囁き合っていた。
そうやって何日も何日も傍観だけを続けていると、いろいろな事に気が付いてくる。
一括りにして恐怖を覚えたこの王国も、よくよく見たらあの時と同じだ。
面白い奴がいて、プロフィールで好きなモノを羅列する奴もいるし、モテる奴がいて、歌詞を書いて黒歴史を更新し続ける奴、ナンパばかりしてる奴もいる。
ただ目に余るのは、昔のイタイタシイ大人の中に同年代も含まれていることくらいだ。
遠くにある城を見ると、王座に座っている者もある。ただ昔のSNSの王座とは比較にもならないほど豪華なその席では、マスコミがシャッターを切り続け、取材陣は列を作り順番を待っていた。
もうあの席は目指すことすら許されない場所で、この王国はさらに発展し、また新たな国も建設されるだろう。
だけどもう良いのだ、それはそれで仕方がないことだ。もう全ては終わった過去の話でこれからは関与すること自体少なくなるだろう。

彼は静かにネズミの耳を外し、コーヒーカップをゴミ箱に入れると、退場ゲートからログアウトして、パソコンを閉じた。
13階のベランダから見下ろすと、そこには公園があり、大学生らしき男女数人がジャンプした瞬間の写真を撮ることに熱中していた。
歳を重ねてシワが見えてきた口元には自然と笑みが浮かび、彼らの行く末と、現実で彼らと出会うことを楽しみにおもっていた。

拝啓、抗うあなたへ 終章


ご無沙汰しております。
九州もめっきり寒くなり、吐く息は白く、空は澄み足は臭いです。
世間ではこの急な冷え込みで流行り風邪もノロウィルスも危惧されています。お気をつけ下さい。
私は流行りという言葉に目がない為、先日ノロに乗りました。惨状につきましては、詳しくは書きません。あなたの想像力にお任せします。
そして現在、やはり風邪をひきました。
ただ昔程風邪は辛くありません。仕事をしながら風邪が治せる事に気が付いたのはいつでしたでしょうか。あなたはきっとずる賢いやり方で休むでしょう。体があまり丈夫ではないのでそれもまた良しとしましょう。
もう2016年も終わりです。
どのような一年でしたでしょうか、私は至って通常営業といったところでした。
あなたの事ですから、さぞセンチメンタルなんかにとらわれ、今年も生きづらかった事でしょう。ただそのままでいて下さい。
人生にはやらなければいけない事が多すぎて、大変です。
そこらへんは任せて下さい。引き続き私が全てこなしますので。
あなたにおきましては、まだまだ色々なものに抗って下さい。その中でまた何かを見つけていただければと思います。
覚えてらっしゃいますか、6年前の年末に決意のない決意表明を私とあなたでしましたね。
あれからいろいろな事がありましたが、これからはもっと沢山の事が起こるしょう。
あなたは、私自身の好奇心であり、知性であり、時に可笑しく、時に凶暴で、時に優しい存在です。
私があなたに名前をつけて何年になるでしょうか。
今後とも宜しくお願い致します。

拝啓、日曜日の鬱時より

お元気ですか。
夏より冬が日曜日の夜は憂鬱ですね。そんな日は楽しい事を考えても無駄です。
自分よりも辛いであろう人間を沢山思い浮かべる方が安心します。
しかし間違っても、人生が崩壊してるような昔の知人を想うのはやめましょう。
「あいつなんであんなんなったんやろか」と無意味な関西弁で落ち込む羽目になるんやで。
あなたに話したい事があります。
あなたは私に話したい事があるでしょうか。無い方がいいなあと思います。
しかしあったらあったで聞きます。興味のない話も「あ~ね」「マジか」「やべえじゃん」の三種の神器でしっかり応えます。
私は昔から人と接するのが表面上得意です。あなたもよくご存知でしょう。
営業という仕事を始めて、より思うのは、どんな人とでも当たり障りない話を延々と続ける事ができるという事でした。
なので昔からナンパが得意なんだと思います。
つい最近大阪で、接する女性全てをナンパしてきました。挙げ句の果てには坊主の男に「何ミリで刈ってるの」と声をかけ、襟足の上手な刈り方を教わりました。
しかし私だって喋りたい話を、喋りたい人にしたい時はあります。
仕事の話、本の話、音楽の話、クラムボンについて、酒の話、ジブリ考察。
それぞれ、話したい相手は違う人です。
実を言うと私は、あなたとどんな話をすれば良いのか分かりませんでした。
しかしついに、あなたにだけしたい話が出来ました。「この話誰かにしたいなあ」と脳内エンジンで検索をかけるとあなたの名前しか出てこないんです。要するに他の人に話しても意味がない。正直に言えば消去方ですけどね。
で、その話が!
というモノを先ほどケータイのメモ帳に書いて、結局送らず終わりました。
「結局送らんのかーい!」って言いながら車のハンドルを叩きました。私レベルになるとハンドルともコミュニケーションがとれます。
まあ、それでいいでしょう。
そろそろ年の瀬ですし、今日は日曜日の夜ですし。
日曜日の夜に重めの話題を振ると盛り上がる確率が高いと思います。
仕事の疲労も無ければ、現実逃避をする事もできるからです。
ただ、月曜の朝には恨まれる確率も上がる事をお忘れずに。
また話す事があれば、その機会にとっておきます。増えたらまたとっておきますね。
さて、明日も早いでしょうし今日はこれくらいにしておきましょう。
冒頭で「日曜日の憂鬱は、自分よりも辛い人を」とお教えしましたが、是非試してみてくださいね。
蛇足になりますが、私は明日明後日2連休です。
それではまた。